同人ボードゲーム制作で失敗しがちな5つのポイント

「思っていたより費用がかかった…」
「イベントに間に合わなかった…」
「駒のサイズが合わなくて作り直し…」
同人ボードゲーム制作では、こうした失敗がよく起こります。
この記事では、初心者が陥りがちな5つの失敗ポイントと、その対策方法を解説します。事前に知っておくことで、時間とコストの無駄を大幅に減らせます。
- 駒のサイズ・仕様の設計ミスを防ぐ方法
- 最低ロット数の見落としを避けるコツ
- 納期の逆算ミスを防ぐスケジュール管理術
- カラー選択の失敗を避けるポイント
- デザイン修正回数超過を防ぐ事前準備
失敗ポイント1:駒のサイズ・仕様の設計ミス
「ゲームボードのマス目に駒が入らない」
「駒が小さすぎて掴みにくい」
「厚みが足りず、倒れやすい」
なぜ起こる?
駒のサイズを決める際、ゲームボード、カード、パッケージとの兼ね合いを考慮せずに発注してしまうケースが多いです。
- 実寸モックアップを作る:紙や粘土で実寸サイズのモックアップを作成し、実際にボードに配置してみる
- サイズの余裕を持たせる:ボードのマス目が20mm×20mmなら、駒は18mm以下にする
- 厚みは最低5mm以上:3Dプリントの場合、5mm未満だと強度が不足する可能性あり
- 発注前に業者に相談:サイズや厚みが適切か、プロに確認してもらう
失敗ポイント2:最低ロット数の見落とし
「10個だけ欲しかったのに、最低100個からしか受け付けてもらえなかった」
「予想より大量の在庫を抱えてしまった」
なぜ起こる?
製造業者によって最低ロット数が異なることを知らず、見積もり段階で初めて気づくケースです。
- 最低ロット数を事前確認:見積もり依頼時に必ず最低ロット数を確認する
- 小ロット対応業者を選ぶ:3Dプリントなら100個から対応可能な業者が多い
- 必要個数を正確に計算:1ゲームあたりの駒の個数×製作予定ゲーム数+予備10%
- 追加発注の可否を確認:後から50個単位で追加できるか事前に確認
最低ロット数の目安
- 3Dプリント:100個〜(業者によっては50個〜)
- 射出成形:1,000個〜10,000個
- レジンキャスト:50個〜(型代が別途必要)
失敗ポイント3:納期の逆算ミス
「ゲームマーケット2週間前に発注したら、間に合わないと言われた」
「デザイン修正に予想以上の時間がかかり、イベントに間に合わなかった」
なぜ起こる?
製造期間だけを考慮し、デザイン確定、修正、配送期間を含めた全体スケジュールを見積もっていないケースが多いです。
- 全体スケジュールを逆算:イベント日から逆算して、各工程の期間を見積もる
- 最低2ヶ月前には発注:ゲームマーケットなどのイベントの2〜3ヶ月前には発注を完了させる
- バッファを持たせる:各工程に1週間程度のバッファ(余裕期間)を設ける
- 繁忙期を避ける:イベント直前は業者も混雑するため、早めに発注
推奨スケジュール例(ゲームマーケット出展の場合)
- 3ヶ月前:駒のデザイン開始、参考画像の準備
- 2.5ヶ月前:業者に見積もり依頼、デザイン確定
- 2ヶ月前:発注、製造開始
- 1ヶ月前:納品、検品、ゲーム組み立て
- 2週間前:テストプレイ、最終調整
- イベント当日
失敗ポイント4:カラー選択の失敗
「白と黄色の駒が見分けにくい」
「ボードの色と駒の色が同化して見えにくい」
「イメージと違う色が届いた」
なぜ起こる?
実物のカラーサンプルを確認せず、画面上のイメージだけで色を選んでしまうケースです。
- カラーサンプルを確認:業者に実物のカラーサンプルを見せてもらう(写真でも可)
- 視認性を重視:プレイヤーごとの駒は、はっきり区別できる色を選ぶ
- ボードとのコントラストを確認:ボードが緑色なら、緑系の駒は避ける
- 照明の影響を考慮:イベント会場の照明下でも見やすい色を選ぶ(蛍光灯下では色が変わって見える)
カラー選択のコツ
- プレイヤー駒:赤・青・黄・緑など、はっきり区別できる基本色
- リソーストークン:白・黒・ベージュなど、プレイヤー駒と被らない色
- 敵キャラ・モンスター:黒・茶色など、プレイヤー駒と明確に区別できる色
失敗ポイント5:デザイン修正回数の超過
「デザイン修正が3回目になり、追加料金が発生した」
「修正のたびに納期が延びて、イベントに間に合わなくなった」
なぜ起こる?
デザインの方向性が定まっていない状態で発注し、修正を繰り返してしまうケースです。
- 参考画像を明確に用意:イラスト、写真、他のゲームの駒など、具体的な参考資料を用意
- サイズ・形状を詳細に指定:「高さ20mm、底面直径15mm、円柱形」など、数値で明確に指定
- 修正回数の規定を確認:無料修正が何回までか、事前に確認する
- 初回デザイン案で細部まで確認:1回目の修正で完成させるつもりで、細部まで丁寧にチェック
デザイン発注時のチェックリスト
- ✅ 参考画像・イラストを用意したか
- ✅ サイズ(高さ・幅・厚み)を数値で指定したか
- ✅ 形状(円柱、立方体、キャラクター型など)を明確にしたか
- ✅ カラー(単色 or 2色)を指定したか
- ✅ 細部のディテール(模様、文字、凹凸など)を説明したか
- ✅ ボード・カードとの兼ね合いを確認したか
失敗を防ぐための最重要ポイント
これらの失敗を防ぐために、最も重要なのは「事前準備」です。
発注前に必ずやるべきこと
- ゲーム全体の設計を完成させる:ボード、カード、駒のサイズと数を確定
- モックアップでテストプレイ:紙や粘土で駒を作り、実際にプレイしてみる
- 複数の業者に見積もり依頼:価格、納期、最低ロット数を比較
- スケジュールを逆算:イベント日から逆算して、各工程の期間を確保
- 予算に余裕を持たせる:見積もり金額の1.2倍を予算として確保
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まとめ:事前準備で9割の失敗は防げる
同人ボードゲーム制作で失敗しがちな5つのポイントは、すべて事前準備で防ぐことができます。
失敗を防ぐ5つのチェックポイント:
- 駒のサイズは実寸モックアップで確認
- 最低ロット数を事前に確認
- イベントの2〜3ヶ月前には発注
- カラーサンプルで実物の色を確認
- デザイン発注時に詳細な仕様を伝える
これらを守ることで、時間とコストの無駄を大幅に減らし、安心してイベント当日を迎えられます。